2016/02/14

Power BI - 22 - Power BI Desktop と Access アプリ

データソースから得ることができない情報はデータモデルに追加すればよい。データソースにディメンジョン テーブルとなりえるデータを用意し一緒に抽出 / Extract してもよいのだけど、セルフサービスBI なのだからレポートに必要なデータを自分で持ち込んでもよいのである。運用フェーズに移行しているアプリケーションをできれば更新したくないこともあるし。

テーブル:得意先 の"都道府県"を地理的エリアのスライサに利用できているのだけど、
  • 得意先が存在しない地域の集計
  • "都道府県"別以外のスライサ
が実現できないのでディメンジョン テーブルを追加し対応する。


データの入力 - テーブルの追加
Access アプリに該当するテーブルとレコードをすぐさま用意してもよいのだけど、
  • 共有しなければならないとき
  • 必要性が確定したとき
まで、様子見するという理由でもいろいろ試せる価値はあると思う。

一意であることを表すキーはなくても可能なのだけど、ソートに使用するので用意しておく。

データツール - モデリング
シンプルなデータであれば[モデリング]にあるコマンドで事足りるはずだが、解決できない場合はクエリエディタの詳細に加工すればよいはず。ここでは47*4 のテーブルだったので問題は起きていない。
レポートで使用しないキーを表すカラムの表示は不要なので、"レポートビューの非表示"として表示させない。また、ソートに使用するのでカラムを削除しない。

[列で並び替え]でソート時に使用するカラムを個別に指定する。この設定で文字コード順でソートされないようになる。特別に意図する順序のために設定してもよさそう。
また、地域を表す文字列のカラムなので "データ カテゴリ" を指定。これにより地理情報(都道府県)であることを示しているので、既定のビジュアルが Map となる。Q&A やCortanaにも影響するはず。

リレーションシップ
独自に用意したディメンジョン テーブルなのでリレーションを設定する必要がある。リレーションシップの設定には、[リレーションシップの管理] もしくは、"リレーションシップ" ビューでのドラッグ&ドロップが使用できる。多くの場合 1対多になるはずなので自動で設定される内容で問題ないはず。調整が必要な場合、[リレーションシップの管理] - [リレーションシップの編集] で設定する。

独自に用意したディメンジョン テーブルにより、
  • "地方"カラムを使用するスライサでの集計
  • 受注がない地域を含む都道府県別集計
ができるようになった。

存在しないデータの集計表示をできるようにしたので、"データにない項目を表示する" オプションを期待する動作をする状態になったともいえる。

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